「太陽光発電の発電量が設置したころより減った気がする」「モニターを見ていたら急に発電量が落ちていた」と気になっていませんか?
この記事では、太陽光発電の発電量が下がる原因・自分でできるチェック方法・対処法をわかりやすく解説します。結論からいうと、発電量低下の原因は大きく「一時的なもの」と「対処が必要なもの」の2種類があり、原因を正しく把握することで多くのケースは改善できます。
発電量が下がる原因:一時的なもの(心配不要)
まず確認したいのは、発電量の低下が「一時的なもの」かどうかです。以下の原因であれば特別な対処は不要です。
①天候・季節による変動
太陽光発電は日射量に左右されるため、曇りや雨の日は発電量が大幅に低下します。また季節によっても発電量は変わり、日照時間が長い春・秋にピークを迎え、梅雨・冬は低下するのが一般的です。数日単位・季節単位での変動は正常な動作です。
②気温が高すぎる(真夏の発電量低下)
意外に思われるかもしれませんが、太陽光パネルは高温になると発電効率が下がる性質があります。真夏の猛暑日には、春や秋と比べて発電量が低下するケースがあります。これは故障ではなく、パネルの特性によるものです。
③積雪
パネルに雪が積もると発電量がゼロになります。雪が解けると元に戻りますが、雪下ろしをする場合はパネルを傷つけないよう専門業者に依頼することをおすすめします。
発電量が下がる原因:対処が必要なもの
①パネルの汚れ・ゴミの付着
花粉・砂埃・鳥のフン・落ち葉などがパネルに蓄積すると、太陽光が遮られて発電量が低下します。汚れによる発電量の低下は5〜15%程度になるケースもあります。細かい汚れは雨で流れますが、鳥のフンや樹液などは雨では落ちにくく、放置すると固着して取れにくくなります。
| 汚れの種類 | 雨での自然洗浄 | 対処法 |
|---|---|---|
| 砂埃・花粉 | ある程度流れる | 定期的な清掃で対応 |
| 鳥のフン | ほぼ流れない | 早めの清掃が必要 |
| 樹液・排気ガス | 流れにくい | 専門業者による清掃が必要 |
対処法:専門業者によるパネル清掃(1回1〜3万円が目安)を依頼しましょう。自分でパネルに登っての清掃は転落事故のリスクがあるため危険です。
②影(シェーディング)の発生
設置時には影がなかった場所に、その後隣家の増築・樹木の成長・新しい建物の建設などで影が生じるケースがあります。太陽光パネルは一部に影がかかるだけでシステム全体の発電量が大きく低下する特性があります。
対処法:影の発生源を確認し、樹木の場合は剪定を検討します。隣家の建物が原因の場合は、パワコンの設定変更や一部パネルの移設を施工業者に相談してください。
③パネルの経年劣化
太陽光パネルは使用年数とともに少しずつ発電効率が低下します。経年劣化による出力の低減率は年間0.5〜0.6%程度とされており、多くのメーカーが20〜25年の出力保証を設けています。
| 設置からの年数 | 出力低下の目安 |
|---|---|
| 10年後 | 約5〜6%低下 |
| 20年後 | 約10〜12%低下 |
| 25年後 | 約12〜15%低下 |
対処法:緩やかな低下であれば正常な経年劣化の範囲です。急激に低下している場合はパネルの破損・不具合の可能性があるため点検を依頼しましょう。出力保証の範囲内であればメーカーに無償対応を求められます。
④パワーコンディショナー(パワコン)の不具合・故障
発電量が急激に低下した場合、原因はパネルではなくパワコンの不具合であるケースが多くあります。パワコンはパネルで発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する機器で、ここに問題が起きると発電量が大幅に低下または停止します。
| パワコンの不具合のサイン | 対処法 |
|---|---|
| エラーランプが点灯・点滅している | エラーコードを確認してメーカーに連絡 |
| 発電量が急激にゼロに近くなった | 施工業者または メーカーに点検依頼 |
| 異常音・焦げたにおいがする | すぐに運転を停止して業者に連絡 |
| 設置から10年以上経過している | 交換時期の目安。事前に見積もりを取る |
パワコンの寿命は10〜15年が目安です。修理費用は数万円〜、交換費用は工事費込みで20〜35万円が相場です。保証期間内であれば無償対応を受けられます。
⑤配線・接続部の劣化・腐食
パネルとパワコンをつなぐ配線や接続部が、経年劣化・雨水浸入・施工不良などによって腐食・断線するケースがあります。外観からは確認しにくいため、定期点検で専門業者にチェックしてもらうことが重要です。
自分でできる発電量チェックの方法
①モニター・アプリで毎月の発電量を確認する
多くのシステムは専用モニターやスマートフォンアプリで発電量を確認できます。前年の同月と比較して10%以上低下している場合は何らかの原因が考えられます。
②晴れた日の昼間(10時〜14時)に発電量を確認する
晴天の昼間にシステム容量(kW)に近い発電量が出ているかを確認します。例えば4kWシステムなら晴天の昼間は3〜4kW程度の発電が目安です。著しく低い場合は不具合の可能性があります。
③パワコンのエラー表示を確認する
エラーランプが点灯・点滅していないかを定期的に確認しましょう。エラーコードが表示されている場合は取扱説明書またはメーカーのウェブサイトで内容を確認してください。
発電量低下を防ぐための日常管理のポイント
- 月1回程度はモニター・アプリで発電量を確認する習慣をつける
- 4〜5年に1回の定期点検を専門業者に依頼する
- パネル周辺の樹木の成長・影の変化を年1回確認する
- パワコンのエラー表示を見逃さない
- 設置から10年前後でパワコンの交換を視野に入れておく
発電量の低下が気になったらまず専門業者に相談しよう
発電量の低下の原因は専門的な点検をしないと正確にはわかりません。放置すると損失が積み重なるため、異変を感じたら早めに施工業者またはメーカーに相談することをおすすめします。タイナビでは点検・メンテナンスに対応した優良業者を無料で紹介しています。
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まとめ
- 発電量低下の原因は「天候・季節(一時的)」と「汚れ・故障・劣化(対処必要)」の2種類
- パネルの汚れによる発電量低下は5〜15%程度になるケースもある
- 経年劣化による出力低下は年間0.5〜0.6%が目安・多くのメーカーが20〜25年の出力保証あり
- 発電量が急激に低下した場合はパワコンの不具合が原因であるケースが多い
- パワコンの寿命は10〜15年・交換費用は工事費込みで20〜35万円が相場
- 月1回のモニター確認と4〜5年に1回の定期点検が早期発見の鍵

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